今年読んだ本の中から印象に残った本をふりかえります。
スクラムの拡張による組織づくり──複数のスクラムチームをScrum@Scaleで運用する
Scrum@Scaleの基礎とストーリーで実際の仕事の流れを知ることができました。 マネージャーとして日々の業務の中でプロジェクトマネージャー的視点とエンジニアリングマネージャー視点の両面でマネジメントすることが必要であり、複数のチームの成果を最大にするために良き仕組みのヒントをもらえました。
特に4章のEATとEMSが参考になりました。 EATは問題の解決が可能な権限を有し、プロセスに対する継続的な改善を担う。 EMSは組織全体の戦略ビジョンを策定し、組織全体に浸透させる。 自分の組織にもそれぞれに該当するような官僚組織はありますが、両方の役割を担っているため、EMS側面が強くなり、EAT側の改善サイクルが回りにくい状態かなと感じました。 また、変えても良い・変えられることをメンバーが認識していないとアイデアも出にくい気がします。 その辺りに働きかけていこうと思いました。
頭のいい人が話す前に考えていること
自分の言葉で話すこと、言わなくていいことを言わないことを身につけたくて読みました。
本の最初に全体のまとめが把握できるのには驚きました。読み返さなくて良い本を目指したとの通り、チートシートを見直すだけで行動を振り返ることができます。
知性と信頼をもたらす7つの黄金法則は、話すと言う性質からとにかく相手を中心とした法則でした。 自分が覚えたことをすぐに伝えてしまうところがあるので使い所を間違えないようにしたいと思います。
とにかく仕組み化――人の上に立ち続けるための思考法
三部作を一気に読みました。 購入順序は、リーダーの仮面→とにかく仕組み化→数値化の鬼でした。どこから読んでも問題ないですが、数値化の鬼→リーダーの仮面→とにかく仕組み化の順で読むと具体から抽象へと役割が上がっていく変化に沿って読めるので読みやすいかと思います。
今まで読んできた組織論やアジャイル関連の本とはパッと読む限り全く逆の内容に感じましたが、対極ではなくコアな部分は同じことを言っているのでは?と感じました。
もっと早く本書を知っていれば、認知負荷を減らし、無駄な不安に左右されることもなかったのかもしれません。深い腹落ちは遅れてやってくると言うのはその通りだと思います。
一見ドライで冷たい考えに感じる本書ですが、汎用的で実用的な思考と仕組みがあるので大変参考になりました。その上でチームのあり方や関係性について最良は何かを考え続けていきたいと思います。
解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法
チームからの報告が不足して都度質問をすることに不満があったりしたので、言語化をしっかりしようと目標を立てました。
しかし、チームやメンバーがそれをやれるようになるには、どうやれば物事に対して解像度が上がり良い言語化ができるかを示す必要があります。自分自身もそれ自体をうまく言語化したくまさに今読んでいる途中です。
読んで身についた気分で終わらないために
エッセンスは誰かのために使ってこそ血肉になっていくと思います。しっかり実践で使ったり、自分の言葉にして発していきたいです。また、読んだ本で参考にされている本も定期的に読み返したりしたいと思いました。
今年は、目標管理についてのガイドを組織に共有しました。以下を参考にアウトプットでき、別のマネージャーからも感謝の言葉をもらえたのでよかったです。
来年もこまめに自分の言葉でアウトプットすることを頑張っていこうと思います。