会社の支援(参加費&交通費)を得て参加してきました。 去年の大阪サテライトに参加してアジャイルに触れて、実際に少しずつ始めてみて試行錯誤している状況で実践されている人のお話を聞いてみたいと思っての参加です。
基調講演がとても素晴らしかった!
片やモブプロのお話、片や経営に関するお話にもかかわらず共通した部分があると感じました。
基調講演どちらも素晴らしかった。
— mono(0w0) (@msts_0w0) 2018年7月19日
共通してたのは、目線やゴールを揃えること。そして、素晴らしいものを生み出すための場・状態・環境を大切にしている、作り出していることだと感じました。 #agilejapan
基調講演1(モブプログラミングと”フロー”の力):Woody Zuill 氏
- Woodyさんが出した3つの条件
- 邪魔するな
- 見積りしない
- 延期する権利
- よく問われる「生産性あがるの?」問題
- わからない!
- 正しくない問いに対して頑張って答えても意味がない
- 正しい問いを見つけることが重要
- 「モブプログラミングは効果的なのか?」としてみる
- 少し逆から考えて「バラバラに仕事する場合に効果的に働くにはどうしたらよいか?」と問う
- 今回の内容は氏の体験を紹介しただけであり"あなた"に合うかどうかはわからない
- モブプログラミングは仕事のフローに対して最適化されている
- フローについて
- 個人のフロー
- チームのフロー
- リーンフロー
- フローを阻害するもの
- キュー
- 待ち
- 目移り
- 割り込み
- マルチタスク
- フローについて
- 「大事なのはアートを作ることではなく、自然にアートを作れる素晴らしい状態にいること」
氏の講演については、及部さん(@TAKAKING22)のレポートがとても参考になります。 takaking22.com
基調講演2(JapanTaxiの挑戦):川鍋 一朗 氏/漆原 茂 氏
- スマホの普及によって起きた変革
- 黒船襲来(Uber)
- 日本交通の社長->JapanTaxiへフルコミット
- エンジニアと目線/ゴールをあわせる
- エンジニアがパフォーマンスを出せる環境を作る
- ビジネス VS エンジニアになるのではなく両方大事。リスペクト重要。
- トップは言い続けなければならない
- 相乗り実証実験
- やってから謝るのは日本文化では難しい
- 政・民・官のバランスをとって新しいルール・イノベーションを起こす
- グローバルローミング
- 全国タクシーを海外で利用可能に
- 電子決済
- コラボレ-ティブモビリティ
- タクシーのUI/UX
- ライドシェア
- 移動データ
- 位置情報
- IoT
- 画像解析
- センサ
- 自動運転
氏の講演については、木下さん(@fkino)の記事にとても共感しました。
Agile Japan 2018 川鍋氏の基調講演に思ふこと
Whyで思い出せた原点
今回のテーマである「Why Agile?」に向かい合うことができ、アジャイルに取り組んだ一年間のふりかえりになりました。
Why Agile?〜Whyからはじめるアジャイル〜:森 一樹 氏
- 100人超のワークショップをタイムボックスを守りつつ完遂されているのが凄い
- ゴールデンサークル(えんたくん)の距離感が絶妙
- 同じような悩みをもつ人同士で話すことで勇気をもらえる
- 共有によってフィードバック(緑の付箋)がたくさん貰えたのがとても嬉しい!
- 最後に挙げたWhatは、「よくあるWhatだけど実現は難しいもの」だったので、少しずつ良くしていきたい!
開発プロセスだけ「アジャイル」で良いの?~アジャイル導入で変わった人・組織・世界~:株式会社アプレッソ(土岐 拓未 氏/野村 俊介 氏/伊藤 真仁 氏)
- be Agile
- 「あなたは、どう組織を変えましたか?」
- 情報の共有ではなくプロセスを共有する
- バーチャルチーム
- チームが機能する可能性を上げるよう働く
- SpotifyモデルのGuild
- 機能横断型チーム
- WoWゾーン
単に知識を得るだけでは足りない! 組織で取り組む体系立った理想のアジャイル人材育成とは?:渡会 健 氏
- 画一化から個性化・差別化の時代へ
- 分からないところをこれまでの経験(ウォーターフォール)で補う
- 失敗して「アジャイルは使えない!」
- アジャイルマニフェスト
- 具体的なやり方は実践者に任せられている
- プラクティス(XP、スクラム)の習得は困難
- マインド
- IPA ITSS+でアジャイル領域策定
- 効果的な学習
- アジャイルコーチの導入
- 数が少ない
- コストがかかる
- 集合研修(グループワークによる疑似体験)によりイメージを持つ
- 座学中心では無理
- アジャイルコーチの導入
- DASA - DevOps Agile Skills Association
チームワークとしてのアジャイル -強いチームの作り方-:倉貫 義人 氏/仲山 進也 氏/天野 祐介
今のチームについてどのような状態にいるのか改めて考えるきっかけになりました。フォーミング体質は抜けきらないですが、少しは変われていると思います。
仲山さんのジャイキリ本買いました!
- Q:チームとは
- 天:共通の目的を持ったメンバーの集合
- 倉:気軽に雑談できること
- 仲:グループからチームに変わる。ジグソーパズル。70点→赤点→120点。
- チーム成長ステージ
- フォーミング
- ストーミング
- ノーミング
- トランスフォーミング
- チーム成長ステージ
- Q:チームメンバーで意見を言わない人がいたらどうすればよいですか?
- 倉:言いやすい場かどうか。人数を絞る(最大4人まで)
- 仲:フォーミングを進めるだけ。
- アンガーマネジメントゲーム
- Q:アジャイル導入。何から始める?
- 天:コーチから学ぶ
- 倉:バズワードから入らない。
- 実践させて、効果を見せてから、実はとネタばらし
- 新卒から育成。それが当たり前にする
- 仲:誰か一人が指揮命令するのではなくみんなでやる。
- Q:雑談を無駄だというメンバーに対して
- 天:雑に雑談していないか?
- 倉:報連相よりも雑相。何を無駄と感じているか。
- きっかけとしての雑談はチームのパフォーマンスあげる
- 評価をやめたら「できないこと」の共有が進んだ
- 仲:フォーミング状態へ戻りやすい(メンバー増減、やることが変わったり)
- フォーミングを進めるためにも雑談は必要
- Q:アジャイルに変える必要性を聞いてくる上司
- 倉:やり方が上手くいっているのであれば帰る必要はない
- 上手くいっていないのであればありのままを伝える
- それでだめなら転職
- 天:上手くいく方法を探して結果としてアジャイル
- 倉:やり方が上手くいっているのであれば帰る必要はない
まとめ
とても充実した1日でした。モダンアジァイルの原則の中に「人々を最高に輝かせる」とありますが、まさに誰もがやりたいこと・目的に向かってキラキラしていました。
僕にとってのWhy Agile?は「人々を最高に輝かせる」ためです。
- 楽しく働きたい
- 成長するチームを作りたい
- 家族の笑顔を増やしたい
- 越境に挑戦する
- 仲間を見つける